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インド旅行記VOL.3

そしてアグラ
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デリーから朝早い列車に乗り約2時間ほどでアグラへ到着。
アグラと言えばやはりタージマハルです!やっと来ましたって感じでワクワクです。

どの駅に到着してもそうなのですが
まずしなければいけないのは寄ってくるタクシーやリキシャの客引きをこなすこと。
外国人の観光客と見るや沢山のドライバーに取り囲まれます。

今回あまりにもどのドライバーも強引でマナーが悪かったので
ふりきった先にたまたまいたサイクルリキシャのおじさんにお願いしました。

このリキシャワラのおじさん、「ムスタクさん」と言います。
偶然とはいえこれはとても幸運な出会いでした。


サイクルリキシャは実はあまり乗りたくなかった乗り物です。
というのは、若者ならまだしもおじさん(おじいさんの時もアリ)が
汗をかきながら立ちこぎなんかされるのを見るのは
心落ち着かない、というか切なくなってきてしまうのです。

上り坂になると思わず我慢できず降りて歩きましたよ。

そうこうしながらこのムスタクさんは
「こんな輩には気をつけろ」「レストランはここがいい」etc・・・
などと運転中ずう~っとレクチャーしてくれました。
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まず
アグラ城(↑右)に連れて行ってもらいました。
ここはムガル帝国第3代皇帝アクバルによって造られた壮大なお城。
ここにタージマハルを建てた第5代皇帝シャージャハンが息子アウランゼブに
幽閉され晩年を過ごし息を引き取った塔(囚われの塔)があります。
そこからヤムナー河とタージマハルを見ることができ
どんな思いでこの景色を見ていたのだろうかと考えると切なくなりました。


その後ミニ・タージと呼ばれるイティマドウッダウラー廟、
そしておじさんのとっておきの秘密の場所
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ヤムナー河の対岸のタージマハルのビュー・ポイント
連れて行ってもらいました。

裏側とはいえ私たち以外には観光客は誰もおらずタージ独占状態でした。

聞けばここにおじさんはよく学生の観光客を連れてくるとのこと、
というのは

インドの観光地の外国人向けの入場料というのがとんでもなく高いのです。
タージマハルはその中でも最高金額で750Rs.(≒¥2000)
(ちなみにローカルのヒトたちは10~20Rs.、子どもは外国人も無料。)

と聞けば学生さんを連れてくる理由は納得です。


裏タージも十分楽しめたのですがやはりせっかくなので
中に入ってもタージが見たい、とおじさんに言ったら
今の時間帯は観光客があふれていて
チケットを買うのにも並ばなければならないので
早朝に行くのがベスト、と教えてくれました。


泊まったホテルは屋上からタージが見えて感動しました。


早起きをしてノーメイクのままタージへGo!
ホテルからは5分ほどのところにゲートがあるのですが
セキュリティチェックが厳しいです。

そのときガイドブックと電子辞書を持っていたのですが
ロッカーに預けなければなりませんでした。
もちろんボディチェックもあります。

そんなこんなで中に入ると本やテレビで見たとおりの
絵葉書のような美しいタージ・マハルを見ることができました~
ホントに感動です~。


ご存知の通りこれはさきほども書きました第5代皇帝シャージャハンが
愛妃ヌールジャハンのために建てた白大理石のお墓。

実は河をはさんで彼自身のための黒大理石のお墓を
建てる予定だったそうです。結局幽閉されてしまったため
実現はされなかったそうなのですが・・・


午前中ずっとタージで過ごしました。
午後はおじさんが適正料金で手配してくれたチャーターのタクシーで
インド旅行記VOL.3_c0106871_6312374.gif第3代皇帝アクバル大帝ゆかりの2つの場所
スィカンドラーとファテープル・スィークリー(↑左)に連れて行ってもらいます!


スィカンドラーというのは息子のジャハンギールが建てた
アクバル大帝の廟です。
広い敷地の中には野生の黒いサルや鹿たちがいて
芝生に座ってくつろいでいます。


ファテープル・スィークリー(勝利の都)はアクバル大帝が
聖者の預言により男児を得たことによりこの場所が気に入り
遷都したものの水の便が悪くわずかな期間で立ち去ったという都城です。

広大な城壁の中はモスクやかの預言者の廟、皇帝の住居などがあります。
ここで学生のボランティアのガイドさんとやらがしきりにつきまとって
きたのではじめは拒否していたのになぁなぁになってしまいました。

この学生さんも裏道から有料の区域を無料で見るという技を知っており
ついていったらなかなか得した気分になり結局入場料を払わず
そこで済ませてしまいました。

ですがやはり最後に「ガイド料」を要求されてしまいました。
でも確かにいいガイドだったので仕方ないよな~とチップあげちゃいました!


ちなみにアグラ城、タージマハル、ファテープル・スィークリーは世界遺産だとのこと。


その後ムスタクさんのお家に招待され
彼はムスリムなのでヒンドゥ教徒には禁じられている牛肉を食べることができるらしく
奥様の作ったビーフカレーをごちそうになりました。

ホントにお世話になりました!
もしどなたかアグラへ行くご予定があるなら
ぜひムスタクさんのサイクルリキシャにお願いしてください!


ガンジス河のバナーラス(ヴァラナシ)
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アグラから夜行の寝台列車に乗ってバナーラスにやってきました。
ガンジス河(ガンガー)沿いにあるはずの
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(TVドラマ「ガンジス河でバタフライ」で主人公てるこが泊まっていたので・・・
みーはーな母子です・・・)
をガート(川岸の階段場)を荷物を引っ張りながら探します。

ガンガー周辺にはリキシャの乗り入れが制限されていたので
日差しの強い中かなりガートを歩いたように思えましたが
ようやくホテルを発見!TVで見たのとまったく一緒なのに感動・・・


迷路のようなガート奥の通路を探検したあと
夕方ガンガーからガートを見るためボートに乗ろうと思い
ボートが集まっているガートに行ってみると
客引きの兄ちゃんがしつこく誘ってきますが、ちょうど近くで
同じようにボートを探していたコルカタから来たという
インド人のご夫婦と娘さんの3人とシェアして乗ることができました。


それぞれ区分けされているガートは名前があり
ほぼ中心のダシャーシュワメードガートから
河沿いにふたつあるうちの火葬場ハリシュチャンドラガートから
反対側のもうひとつの火葬場マニカルニカガートまで
手漕ぎのボートで案内してもらいました。

当日も実際に火葬がおこなわれていました。
その少し向こうでは何人もの人たちが沐浴をしています。
ヒンディ教徒の人たちにとっては生きている間に
必ず訪れたいという聖地であるガンガー。

そんなところに物見遊山できてしまって
何だか申し訳ない気分になってしまった・・・


日没ちかくなると中心のダシャーシュワメードガートで
毎日プージャー(礼拝)が行われます。
生演奏がかなり大音響で始まり、歌い手(?)の人が歌い
そのリズムに合わせて最前列に数人ずつ皆同じ動きで
炎をあやつりながら祈りをささげています。

宗教儀式なのですが感動さえ覚えてしまいました。


「ガンガーは日の出を見なくちゃ」と、

偶然であった日本人のビジネスマンのかたから紹介していただいた
ガンガーの近くの「MEG'S CAFE」をインド人のご主人と
経営しているメグさんがおっしゃっていました。
(久々の日本食、とてもおいしかったです!)

なので明日朝は早起きしなくちゃ!


レストハウスの食堂のテラス(?)から
ばっちりガンガーを見渡すことができるので
特に支度をするでなく起きたままの姿でテラスへ。(↑左)
ちょうどそのときオサルさんも遊びに来ていて
一緒に朝日をおがむことができました。
息子は起きれずそのまま部屋で寝ていたけど・・・


ヒンドゥ教徒の人はそれぞれの故郷へガンガーの聖水を
持って帰るそうです。
バタフライするのは無理としてもちょっと足だけでも河に
入ってみようかと思いましたが、断念してしまいました。


まったくの余談ですが
バラーナスに限らずインドのあちこちで
男性がたが堂々と「立ちション」をするのを見ました・・・
パキスタンではあまり見ない(というか陰でこっそりっていう感じ)
のでちょっとびっくり。


次の目的地はブッダガヤです~!
by duckbill23 | 2008-05-23 23:23 | 旅行記
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